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池袋を巻き込み発展しつづける

「沖縄めんそーれフェスタ」 の挑戦

PROJECT 2

2023年の開催で第14回を迎え、 サンシャインシティが誇る人気イベントとなった「沖縄めんそーれフェスタ」。 サンシャインシティの総力をかけた全館連動型イベントはいかにして生まれ、 発展し、池袋の街を巻き込むビッグイベントへと成長を遂げたのか。その舞台裏に迫る。

サンシャインシティ 開業30周年を機に、初の全館連動イベント実現へ

2008年、オープン30周年を迎えたサンシャインシティ。これを機に、施設としてのさらなる付加価値の向上と集客力・競争力の強化、地域への賑わいづくりを図るべく、サンシャインシティ史上初となる全館連動型の新イベント実施計画が立ち上がった。
イベントのテーマは「沖縄」。2006年より「サンシャイン水族館」(旧サンシャイン国際水族館)で沖縄県恩納村のサンゴを借り受け水族館で育て殖やし、沖縄の海に還す『サンゴ返還プロジェクト』を進めてきたことを受け、より多くの方に沖縄の海の現状やサンゴについての興味関心を高めてほしいという狙いがあった。そして2009年、恩納村をはじめとした沖縄県の方々の協力を得ながら、沖縄の音楽・食・観光・伝統芸能等、さまざまな魅力が一堂に会し、沖縄をPRするイベント「沖縄めんそーれフェスタ」が開催。オフィスビル、ショッピングセンター、アミューズメント施設、展示ホール等からなる複合施設としての強みを活かしながら、各施設が連動して一つの大型イベントの企画・運営までを行うサンシャインシティにとって大きなチャレンジとなった。

10年以上続く、 池袋の一大イベントへと成長

第1回目は、ショッピングセンター内での抽選セールやレストランフェア、水族館では生物展示など、既存のキャンペーンに沖縄らしさを出しながら、小催事場での物産展と噴水広場でのミニライブを行うのみの小さなスタートだった。第2回目以降は、物産展の会場を展示ホールに移し、イベント規模を拡大。さらに、社員自ら沖縄に出向き、参加エリア・団体を拡げていくなどの地道な誘致活動も併せて行った。その結果、回を重ねるごとに沖縄県の地域や行政団体等の参加も増えていった。2013年、第5回目の「沖縄めんそーれフェスタ」では、池袋駅とサンシャインシティをつなぐサンシャイン60通りにて沖縄の伝統芸能「エイサー」を披露する「池袋めんそ~れ祭りinサンシャイン60通り」も加わった。豊島区や地元商店会の協力も得ながら、池袋の街を巻き込んで展開される地域密着型のイベントとしてステップアップしたことで、その認知度や集客力も徐々に高まりを見せていった。毎年欠かさず訪れるというファンも増え、近隣のみならず、他県からも数多くの来場者が訪れるようになり、気づけば、10年以上続く地域の定番イベントへと成長を遂げた。そして2023年の第14回目には過去最高のイベント売上額を記録し、物産展来場者数は、開催10日間で約8万人の規模となった。イベントの成功と成長の背景には、つねに、サンシャインシティの各施設、各スタッフが「オールサンシャインシティ」として連携するチーム力が不可欠であった。サンシャインシティ全体としての統合力が問われ続け、培われ、磨かれていったこのイベントの継続開催が、複合施設としてのブランド価値向上に寄与しつづけていくことは間違いないだろう。

共創ディベロッパーとして、 新しい魅力と活気あふれるまちづくりを

今後は、さらなるイベントの盛り上がりを生み出すべく、多機能型複合施設であるサンシャインシティならではのスケール感、多様なコンテンツ、鮮度や質にこだわり、各地で開催されている沖縄イベントとは一味違うものへと仕上げるべくアップデートを重ねていくつもりだ。そして、より「本物の沖縄」を身近に感じられるイベントにしていきたいと考えている。また、池袋エリアをより広く巻き込む、点から面への展開を推進していく。
サンシャインシティは、45年にわたり、池袋に根ざし、時代の変化に寄り添いながら、街に新しい人の流れと出会いを提供してきた。これからは、誇りや愛着を抱く“まち”を創る“共創ディベロッパー”として、さらに池袋に新しい風を吹き込み、活気を生み、魅力を向上させるような地域発展のための仕掛けを次々に展開していくことを目指す。地域に開かれ、地域とともに育つランドマークとしての存在感を一層高めつづけるサンシャインシティの姿に、引き続き期待していただきたい。