Recruiting

サンシャインシティに愛着を持ってもらうために

「My Sunshine City」アプリ開発

PROJECT 3

2020年、新型コロナウイルス感染拡大の影響により
従来通りの集客が難しくなりつつあったサンシャインシティ。
そんな中で、アプリ「My Sunshine City」開発プロジェクトがスタート。
サンシャインシティの新しい未来づくりに向けた挑戦を紹介する。

Team Memeber

大木Ohki経営企画部ICT推進室 2011年入社 プロジェクトリーダー

中村NakamuraS・C 事業部 1993年入社

北野Kitanoオフィス事業部 2013年入社

金子Kanekoコミュニケーション部 2020年入社

斉田Saidaまちづくり推進部 1997年入社

部署も社歴も異なる5人が、
サンシャインシティの
未来を創るために集まった。

プロジェクトが始まるきっかけは、お客さまとサンシャインシティの関係性を強化する必要性を感じていた大木の問題意識にあった。コロナ禍という大きな環境変化の中で、当社が提供すべき本質的な価値を「施設に訪れるお客さま一人ひとりと真摯に向き合うこと」だと考えていた大木は、お客さまにサンシャインシティの魅力を届けるためのハブとなるスマートフォンアプリ開発プロジェクトを立ち上げた。大木自身、ICT推進室での経験からシステム開発についてのノウハウが溜まってきている実感があったこともチャレンジできた要因の一つだった。そうして大木がリーダーとなり、5人のプロジェクトチームが結成された。それぞれ異なる部署でサンシャインシティへの課題意識を抱えていた5人。アプリをお客さまとの価値ある接点としたいという5人の想いは一つとなった。この前代未聞の挑戦を後押ししたのは、新規事業や会社をより良くする施策など、新しいアイデアを持つ社員が部署・年次・役職に関わらず“手挙げ式”で挑戦できる「チャレンジオーナー制度」だった。
さらには、事務所内のコミュニケーションスペースなど気軽な場所で“まじめな雑談”ができ、立ち話がてら相談しあえる社内の風通しの良さも関係している。アイデアと熱意を持つ者が主体的にやりたいことに挑戦できる環境が、サンシャインシティらしさを生む源泉なのだ。

すべてが新しい挑戦。
チーム全員が力を合わせ
困難を乗り越える。

アプリ「My Sunshine City」は、もともとサンシャインシティの施設全体で働く約2万人のワーカーを最初のターゲットとして開発が進んだ情報配信アプリだ。施設の各店舗でユーザー限定のサービスが受けられたり、趣味嗜好やアプリの利用状況に応じてパーソナライズ化された情報を受け取ることができる。複合施設でイベントの多いサンシャインシティがゆえに、情報が多すぎてうまく届かないという課題をこれまでも抱えていたが、情報の出し分けをすることで、ワーカー一人ひとりにとって働く場所でしかなかったサンシャインシティに対し新たな魅力を発見してもらうことを狙いとした。そして、アプリを使い込むことで「私がくらす街」としてサンシャインシティに愛着を持ってもらい、そこで働くことを誇りに感じながら日々を過ごしてもらいたいという想いが込められている。
そんな新しいアプリを1から企画開発するプロジェクトだったからこそ、チームメンバーも数々の苦労を重ねた。各部署へのヒアリングを繰り返し、実際のワーカーにもアンケートを実施してニーズを探り、要望を細かく反映させながら丁寧に進めていったため想定以上の時間を要した。アプリの運用においては各部署の業務負担が増えるため、当初はプロジェクトへの積極的な協力をなかなか得られなかったことも困難の一つだった。それでもリーダーの大木を中心に、粘り強く目的を語り、対話を続けていくことで応援してくれる人も増えていった。また、チャレンジオーナー制度という通常業務とは異なる体制の中、継続的なサービス提供のための運用体制を組織的に構築していくにあたり、手挙げ式で集まったメンバーたちでどこまでを決め、どのようなタイミングで会社としての判断を仰ぎ、どのように社内に情報共有していくかといったプロジェクトの進め方にも苦慮した。既存のルールだけでは解決できない初めての経験だらけだったが、チーム全員のこれまでの業務経験を活かしながら力を合わせ、チャレンジオーナー事務局の助けも借りながら壁を一つひとつ乗り越えていった。
チームメンバーは所属も社歴もバラバラだったが、上下も部署も関係なく全員がフラットに意見をぶつけ合うことをルールにしていたため、アサーティブに話し合える理想のチームができていた。議論を重ねていると、時に判断に迷うこともあった。しかしそんなときでも、このアプリが何のためにあるべきかを考えることで状況を打開した。例えば、単にスタンプが貯まり、クーポンばかり配信するお買い得アプリにするのではなく、サンシャインシティに「愛着」を持ってもらうためのものとして、アプリ内の水槽に生き物をコレクションできる『My Aquarium』というかわいい仕掛けも取り入れるなど、チーム全員が「愛着」という合言葉を共有しながら、ぶれずに前に進むことができた。

ついに完成したアプリ。
しかしそれはゴールではなく
スタート地点。

プロジェクトのキックオフから約2年。2022年4月にアプリ「My Sunshine City」は晴れてサービス開始となった。リリース後、わずか1か月で1万ダウンロードを達成。当初の想定よりも好調な滑り出しだったが、チームの誰一人として、まだ達成感に浸っている者はいない。アプリはあくまでもツールであり、作っただけでは意味がない。今はまずワーカーとつながる接点ができ、第一歩が踏み出せたところ。これからはアプリを通じて聞こえてくるユーザーの声を各事業にも反映させながら、当社が提供する価値の向上を図っていくつもりだ。さらに、周辺エリアとも連携しながら地域全体を盛り上げていくことが今後の目標。サンシャインシティ、そして、池袋という街のファンを増やしていけるツールにしていくための取り組みは、まだまだ続いていく。