開業から46年の歴史を持つサンシャイン水族館(東京・池袋)では、1987年(旧サンシャイン国際水族館)に「ケープペンギン」の展示を開始しました。『IUCN絶滅危惧種レッドリスト™』(以下:レッドリスト)を作成する国際自然保護連合(IUCN)は、2024年10月28日(月)に「ケープペンギン」を絶滅危惧カテゴリーの中でも「深刻な危機」(CR) にあると判定し、野生での絶滅の可能性が極めて高いことを強調しました。このまま数が減り続ければ4,000日以内にケープペンギンが自然絶滅する可能性があるとも考えられています。主に南アフリカに生息しているケープペンギンですが、国内の水族館でも数多く飼育されています。一見「どこにでもいるペンギン」だと思われがちですが、その生態や生息域の問題についてはあまり知られていません。今回のいきものディスカバリー通信では、サンシャイン水族館の象徴的な水槽である「天空のペンギン」でも飼育しているケープペンギンについて、“今”直面している課題や今後ケープペンギンをはじめとする海の生態系を守っていくために私たちができることをお伝えします。