集客につなげるために! 展示会イベントの宣伝方法
展示会イベントの成否は、まず来場者数で判断されます。さらにBtoB展示会イベントの場合は、参加企業がどれだけホットリード(名刺や引き合いなど)を獲得できたかが評価のポイントになります。ビジネスにつながる来場者をできるだけ多く動員するために、やるべき宣伝方法とそのポイントを説明します。
展示会イベントの宣伝方法
展示会イベントの宣伝は、集客数をあげるための「量的アプローチ」と、ホットリードにつながる来場者をより多く動員するための「質的アプローチ」を同時に行うのがポイントです。宣伝方法によって「量的アプローチ」に向く手段と「質的アプローチ」に向く手段があるので、使い方を間違えないよう宣伝計画を組むことが大事です。
イベントの宣伝方法
イベントの宣伝方法はいくつか考えられますが、アプローチ先や効果によって、複合的に行うことが必要です。
案内状
案内状・招待状は「質的アプローチ」のために活用したいツール。ホットリードに来場をうながす基本的な手段です。業界メディアや参加企業の既存取引先、テーマに興味を持つと思われる企業や団体などへ送り、確実に来場者を増やします。キーマンとなるバイヤーや企業には、ただ送るだけでなくメールや電話でフォローするのがポイント。営業担当が手持ちで案内状を届けるのも有効です。
ホームページ
展示会イベント開催が決まったら、できるだけ早い時期に公式サイトを立ち上げます。展示会に参加する各企業も、公式ホームページを参照して展示計画や企業プロモーションを考えることが多いので、重要な点をきちんと押さえた構成を心がけます。
押さえるべき点
- 展示会イベントのコンセプト・テーマ
- プッシュしたい内容、ビジュアル(話題の商材など、拡散に向くイメージ画像)
- 日時、場所、アクセスなどの基本情報
- 会場案内(出展企業リスト)
- セミナー、ワークショップ他場内のイベントスケジュール
- 周辺の情報(付帯施設、飲食、宿泊、などの情報)
- 問い合わせ窓口
- オンライン案内状の受付 etc.
SNS
InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSは、拡散力があるので「量的アプローチ」に効力を発します。BtoB+Cの展示会イベントでは、目をひくビジュアル(人気のブースや新商品など)を活用して、一般顧客の集客アップを狙います。SNSは即時性が高いので、開催中でも集客アピールをすることが可能です。会場の様子をアップすることで、来場を検討していた招待客が足を向けてくれることもあります。
広告(新聞や業界紙、Web広告、交通広告)
広告出稿には「質的アプローチ」と「量的アプローチ」両面の利用法があります。
- 経済新聞や業界紙への広告は「質的アプローチ」に効果的。広告を出稿すると同時にプレスリリースを送り、業界紙に取材してもらうように働きかけます。
- 不特定多数の人が見る新聞広告や交通広告は「量的アプローチ」になるので、展示会イベントの内容が端的に分かる表現にするのがポイントです。
- Web広告は、不特定多数の人にアピールできると同時に、ホットリードにつながる層を引き込めます。「(展示会イベントに来れば)問題解決の糸口がある」、「確認しておくと仕事に役立つ」といった切り口のアピールが有効です。多言語に対応した展開をすれば、海外のユーザーにもアピールできます。
会場周辺のポスター・看板(デジタルサイネージや大型ビジョンも含む)
会場周辺のポスターやサイン・看板は、当日会場周辺にいる人に展示会イベントをアピールすることができます。BtoB+C型のイベントでは、浮遊層ユーザーを吸引することもあります。またポスターや看板は宣伝効果だけでなく、アクセス誘導の役割も担っています。郊外型の広いメッセや展示会場では、駅貼り、野立て看板、会場入り口と、来場客の順路に広告を出しておくのが効果的です。
展示会イベントごとに要求される集客の内容は変化します。「絶対数が多く、賑わいがあってアピール・認知訴求に役立つ集客」と「ホットリードが多く、個々のブースの商談実績が上がる集客」では宣伝方法も変わります。どのような展示会イベントを開催するのかによって、誰を集客したいのか、きちんと見極めて宣伝方法を選択してください。