イベントや展示会の会場に、喫茶コーナーや飲食物を提供するコーナーを設けると、来場客の評価も良く、BtoB商談にも利用できるため展示会場の利便性がアップします。しかし、イベントや展示会で飲食の提供を企画する場合には、許可や注意が必要となります。必要な許可と注意すべきポイントを説明します。

飲食物を提供・販売するときに許可が必要な場合

展示会場で飲食物を提供・販売する場合、食品営業許可申請や届けが必要な場合があります。。届け出先は、各地方自治体の保健所ですので、行政ごとに細かな条件などが異なります。実際に許可を申請するときは、主催者側で出展内容を十分把握し、各自治体で確認してください。

ケータリングカー、キッチンカーを使う場合

一般の食品営業許可を取っている飲食店がケータリングカーもしくはキッチンカーを会場内に停車して販売する場合も「食品の提供届出証」が必要です。

申請は展覧会実施の2週間～10日前までには提出することが求められるので、展示会開催が決まったら早目に各地方自治体の保健所へ事前相談に行くのが賢明です。「食品営業許可」を取って、飲食物を提供する場合、現場に衛生管理責任者を置く必要があります。

ペット・動物も申請が必要

不特定多数の人間が集まる展示会場では、動物アレルギーの対策も行わなければなりません。会場内にペットや動物の持ち込みを可能にする場合は、事前に保健所への申請が必要となります。会場内をペット同伴禁止にした場合は、はっきりその旨を掲示するとともに、受付・誘導員など現場スタッフに対応を徹底します。

展示会会場で飲食スペースは休憩所も兼ねているため、人気が高い場所です。また、ペットや動物と一緒に入りたいと思っている来場者もいるかもしれません。いずれも、許可申請が必要な部分があっても、保健所の指導に従って適切に準備すれば問題はありません。早めに各地方自治体の保健所へ事前相談してください。