展示会ブースの装飾を工夫して来場者の注目度アップ

展示会ブースの装飾を工夫して来場者の注目度アップ

ブースの装飾は、集客率や商談成功率を左右する重要なファクターです。展示会に出展する際は、ブース設営の基本と装飾のポイントをきちんと押さえることが必要です。今回は、来場者の注目度をアップするブース装飾の基本と、留意すべきポイントをご紹介します。

展示会ブースの種類


ブースの種類は大まかに、以下の4種類があります。

スタンダードブース(標準小間)

バックパネルと2枚のサイドパネル(システムパネル)で区切られた小間です。展示会では3m×3mのサイズが一般的ですが、角小間の場合は、隣小間がない側のサイドパネルを取り付けず、L字型に開放して使います。

ペニンシュラブース(半島小間)

ペニンシュラとは、「半島」を意味します。2つあるいはそれ以上の展示ブースを背中合わせに配置するので、ブースが半島型に突き出る形になります。多くの人が一度にブースにアクセスできる形状です。

アイランドブース(島小間)

4方向を通路で囲まれたブースをアイランド(島)ブースと言います。大企業の場合1社でアイランドを作る場合もありますが、4社もしくは6社でアイランドを作るケースが多く見られます。

フリーブース

専有床面積が割り当てられるだけの「更地渡し」で、パネルなど基準設備はありません。高さ制限と他社に面する通路側の壁の長さなど以外は、出展者がすべて自由に設計します。

ブースの単位


展示会ごとにブースの基準寸法が決まっており、これを「小間」と言います。展示会の場合は大体3m×3mが標準の小間サイズで、「スタンダードブース」と呼ばれます。「スタンダードブース」を基準にして、2小間(3m×6m)、4小間(6m×6m)と大きなサイズのブースになります。

展示会ブースの装飾のポイント


スタンダードサイズの1小間ブースでも、注目度をアップすることは可能です。ブース装飾の秘訣は、ターゲットユーザー(ビジネスしたい相手)に自社の特徴をしっかり伝えること。「ユーザーの眼から見て」見つけやすいブースにすることがポイントです。

宣伝したい内容をわかりやすくする

パラペット(小間の前に取り付ける幕板)に社名のみ掲げても、見る人には何の会社か伝わりません。どんな商品(技術)のブースという内容を、遠くからでもわかるように看板、POPなどのアイキャッチャーでアピールします。

色を統一する

看板、パネル、置き什器など、ブース内のカラーを統一すると強いインパクトが生まれます。色はコーポレートカラーを基本に、明るくはっきりした色合いを選びましょう。チラシなど配布物も同一のカラーでまとめます。

外からブースの中が見えるようにする

ブースの入口は来場者を引き込めるよう大きく開けるのが基本です。アピールしたい商材は奥に置くのではなく、通路を通る人が見られる(触れる)位置に配置して興味を持ってもらいます。逆に、アイキャッチャーで引きつけて近づかないと見えないようにするというテクニックもあります。

動画や音声を活用する

騒然とした展示会場で、音や映像は人の興味を引きます。ディスプレイで動画を流したり、ナレーションや効果音を流したりするのも、注目度をアップする手法。ただし説明が多く、全部見るのに時間がかかるような動画や音声は、忙しい来場者には逆効果です。商材(商品、技術)がユーザーにどう役立つのか、コンパクトにアピールすることが重要です。

ブースの広さによって考える

ブースの広さによって、来場者が快適に見られるように展示物のレイアウトや人員配置を変えます。1小間の狭いブースで通路側に受付用机を置いたのでは、来場者を遠ざけるだけです。1小間ブースの場合、アピールしたい商材は前面(通路側)へ置き、説明員はブース前通路に立って、商材に興味を示す来場者がいたら素早くコンタクトできるようにします。

ブース装飾のポイントは、あくまでもユーザー(来場者)の立場に立って商材をアピールする点にあります。自社の商材を欲しがるのはどんなユーザーかを考え、相手が興味を持つキーワード(「最軽量の〇〇」「日本初登場の〇〇」など)を、アイキャッチャーや動画などで的確に伝えるようにします。

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